ゆで卵論の続きだ。
なんだよ、ゆで卵論て。
聞くところによると、既定の茹で時間が満了したタイミングで、熱々の状態から冷水で一気に冷やすと、身がギュッと引き締まって殻と身の間に隙間が生じ剥きやすくなる、みたいな話だった気がする。
殻と薄皮と身の三層構造で考えるなら、何としても薄皮には殻側に張り付いておいて欲しいところだ。
じゃあそうしたらいいじゃないかって事ではあるんだが、そうするとガス代がもったいないような気がするのだ。
説明しよう。
作った事がある人には良くわかると思うが、
ゆで卵は何分茹でたら温泉卵、何分茹でたら半熟卵、何分茹でたらカッチリゆで卵、といった具合に分かりやすく簡単に作り分けができると思ったら大間違いだぞ馬鹿野郎!!
取り乱してしまった。
早く寝たいせいかもしれない。
これは、実際は3段階ではなくトロトロ温泉卵から黄身パッサパサゆで卵までは不可算のグラデーションがあり、任意の茹で具合にドンピシャで持って行くには高度な技術が必要、みたいな話ではない。
何℃のお湯に、常温の、もしくは冷蔵庫から出したての卵を、何分茹でるのか。
加えて室温も結構影響してくると考えれば、結局それなりにめんどくさいっていう話だ。
しかし、私が今作りたいゆで卵は、断固黄身パッサパサ宣言とまではいかないが、かっちりゆで卵である為、それほどシビアな火加減や茹で時間の判断は求められない。
茹で過ぎ上等である。
であるならばだ。
一番頭を使わない、かつ手間とガス代がかからない方法は、卵は常温・冷蔵を問わず水から一緒に火にかけて沸騰させ、良きところで火を消して後は余熱で火を通すやり方であろう。
そうだろ?
この方法なら、仕上がりの火の通り具合を同じと仮定すれば、剥きやすくする為にボコボコに沸騰した状態から、一気に冷水に晒す方法と比較して、火にかけておく時間は少なくなるはずだろ?
そうだろ?
ただ前回話しためちゃくちゃ殻が剥きにくかった卒業生達はこの余熱カリキュラムで育った世代なのである。
徐々に温く、そして冷めて行く過程で身と薄皮がビタッと張り付いた可能性があるという事だ。
ここから後日
殻が剥きにくかった世代は単に火の通りが甘かったから身の固さが不十分で剥きにくかっただけだという事が判明した。
グツグツ状態から火を止めてしばらく待ち、もう充分火が通りきっただろうと判断してから冷水に晒したのだが、それが少し早かったようだ。
次の代では、先代と同様に水と生卵を同時に火をかけしっかり沸騰してから火を消すスタイルで臨み、単純により長く放置した。
ただそれだけで剥きやすさは劇的に改善。
というか普通ぐらいになった。
やはり黄身の縁が青味がかるくらいまで火を通すのが良い。
画像の挿入もなければ、成功に関しても失敗に関しても共有しやすい具体的な湯で時間の記載もない。
日を跨いだ経緯も勿論ない。
それでも午前中にベッドを出ているという点で今日は合格だ。
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